種類···クラシックギター親族が保管していた河野ギターとなります。河野賢監修 ARANJUEZ NO.5TOKIO JAPON 1973ハードケース付き。シダー単板トップ、ローズウッドサイドバックの構成。この頃のAranjuezギターは、河野賢氏監修、高峰での製作。ラベルに"Kohno"スタンプが押されています。発売当初新品価格5万円のギターです。低音から高音までバランスよく鳴り、弱く弾くとすうっと細い音が長いサスティーンでたなびく...同じ音質を求めようとすると、今では10万円では買えないことでしょう。それもそのはず。力木構造は河野ギターと同じそうです。70~80年代の高峰クラシックギターは、河野ギターの構造に倣ったものとのことです。出品のアランフェスギターは、1973年のものと思われます。アランフェスの歴史は古く、日本人の体型に合った日本人のためのギター製作を目指して、50年くらい前に、故河野賢氏監修のもと高峰ギターでアランフェスギターが製作されました。(アランフェス高峰ギター)しかし時代が経つにつれ、アランフェス高峰ギターは、生産されなくなり、1997年頃から「音の優れた量産ギター」を目指し名古屋の老舗「松岡ギター」とSIE社による共同開発が行われ、究極のギター、マティアス・ダマンをアランフェスギターのモデルとしました。アランフェス松岡シリーズは、ここから、スタートし、松岡のMシリーズとは完全別工程で製作されました。(アランフェス松岡ギター)2003年頃より720のリニューアル製作がスタートし、河野ギター製作所の桜井正毅氏と、高峰ギターの協力で、長期間を要して材料を成熟させ、高峰ギター作家の手で精緻に製作し、出来上がったギターは、全て桜井氏が厳しく検品、微調整を行い、採算度外しの最上クラス720シリーズは完成に至ります。現在のアランフェスのモデルとなっているヴィンテージギターです。シダー単板のキレのある華麗な音色とギターのタッチについて、ギター愛好家の皆さまに、きっと満足していただけると思います。トップはシダー単板、サイドとバックはローズウッド、良い材料を巧みに使用しています。